PowerPoint に標準搭載されている「ビデオに書き出す」機能は、自分で録音したナレーションとタイミングを再生するだけで、録音がなければ無音のスライドショーになります。Scholarly のスライドから動画への変換ツールは、授業そのものを書き起こします。先生が教えるように各スライドを読み解き、箇条書きが何を指しているのかを説明する新しいナレーションを書き起こし、スライドから本当に学べる動画を作ります。
AI はタイトル、本文、画像、グラフ、コードブロック、埋め込まれた数式まで、すべてのスライドを一枚ずつ解析します。発表者ノートがあれば、それもナレーションに織り込みます。元のスライドの見た目を画面に残したまま、自然な声が各スライドの本当の意味を、講義で期待されるのと同じ順序で、一枚ずつ解説していきます。
ほとんどのスライドは、それ単体で完結するようには作られていません。教授の講義スライドは、先生が話している教室の中では意味が通りますが、スライドだけ見ると箇条書きとたまの図があるだけです。1週間後に同じスライドで勉強しようとすると、口頭での説明が失われているために半分は理解できません。スライドから動画への変換は、その失われた説明を再構築します。
授業を欠席したときにも役立ちます。講義に出られなくても教授がスライドを公開していれば、ナレーション付きの動画を生成することで、友達がノートを共有してくれるのを待たずに見逃した内容の約8割を取り戻せます。さらに、自分が発表する側であれば、自分のスライドにナレーションを付けた動画は、聴衆に共有できる発表の保存版として最適です。
PowerPoint(.pptx)が主な対応形式で、すべてのスライド、レイアウト、画像、グラフ、埋め込み数式、発表者ノートが解析されます。Keynote(.key)ファイルは PowerPoint または PDF に書き出してからご利用ください。Google Slides のスライドは、先に .pptx または .pdf としてダウンロードしてください。スライドの PDF も問題なく使え、AI はネイティブのスライドと同じように扱います。1ページに複数のスライドが入った配布資料の PDF でも、正しく解析されます。
発表者ノートがある場合、出力の質が大きく向上します。教授がスライドにノートを含めていれば、AI はそれを各スライドが本当は何についてのものかを示す確かな情報源として使います。そのため、ナレーションはスライドに書かれている内容だけでなく、講師が意図した内容にしっかり合致します。
スライドが Scholarly 内で動画講義になれば、あとの学習の流れはワンクリックです。スライドからフラッシュカードを生成すれば、AI がすべての定義、フレームワーク、重要な概念を一問一答カードに変換します。試験を生成すれば、AI がスライドと同じ内容を問う選択問題と記述問題を作成します。
これが、スライドから習得までを一気通貫する流れです。講義スライド → ナレーション付き動画 → フラッシュカード → 採点付きの試験。教授が公開するスライド一式ごとに、スライドを読み返すよりはるかに短い時間で完結する復習ワークフローが手に入ります。
生成した動画には共有リンクが付きます。授業のスライド一式を勉強会のメンバーで分担すれば、一人が1〜2回分の講義を変換して Scholarly の動画を共有するだけで、グループ全員がすべてのスライドのナレーション付き版と共有フラッシュカードを手にできます。かつては誰かが授業中に教授を録音する必要があった、そんな非同期の学習ワークフローが実現します。